みみより!解説 (みみより!解説)
これからの時期、全国で雪による車の立往生に警戒が必要。立往生をどう防ぐのか松本浩司解説委員に聞く。1年前、岐阜県の名神高速道路関ヶ原インターチェンジ付近で1200台が立往生し、解消まで34時間かかった。以前は国道を管理する国や高速道路を管理する会社などがみずからが管理する道路だけのことを考えてできるだけ通行止めにしないことを目標にしていた。7年前、国は対応方針を転換。道路管理者が連絡を取り合って対応して道路ネットワーク全体で通行止めなどの影響を最小化することを目指した。降り始める前に道路を閉鎖する予防的な通行止めも区間を決めて行うことにした。しかし再び方針を転換。予防的な通行止めを躊躇せず広範囲で同時に行うことにした。去年2月の首都圏の大雪では広い範囲で同時に予防的通行止めが行われ、立往生は発生しなかった。去年1月の名神高速道路のケースでは、中日本高速道路は予測された降雪量から予防的通行止めは必要ないと判断、しかし予測を超える記録的な大雪になり、立往生を防ぐことができなかった。国土交通省と気象庁の大雪に対する緊急発表が行われたら大変切迫した状況。鉄道では台風などの時に計画運休が行われるようになっていて社会で少しずつ受け入れられている。