なぜ侵攻支持?戦死者の遺族は

2025年2月21日放送 7:13 - 7:20 NHK総合
NHKニュース おはよう日本 (ニュース)

侵攻を続けるロシア軍の死者数は9万3000人を超えたと報じられている。一方、ロシアの独立系世論調査機関が「ウクライナでの軍事作戦を支持するか」と聞いたところ「大いに支持する」43%、「ある程度支持する」35%と合わせて78%に上った。前線で命を落とした兵士の遺族らの写真展を企画したサビーナクシェフスカヤ代表は「戦死した英雄には妻や両親といった家族がいたことをよく理解している。写真を展示することで彼らが育てた英雄に謝意を示したい」と話す。息子を戦闘で亡くした女性は「司令官は旗を手渡し“彼はロシアのために戦った”と言ってくれた。息子のことを国中が誇りに思っている。死んだのも戦争に行ったのも無駄ではなかった」と話す。女性は物資を戦地に贈るボランティア活動を始めた。女性は「兵士は愛国者。祖国のため家族の平和のために戦っている。勝利は私たちのもの」と話す。女性は軍事侵攻について欧米からロシアを守る戦いだと考えており「ロシアが戦う相手はウクライナだけではなく50か国以上がロシアに敵対している。ロシアの豊かな資源や土地を奪い征服しようとしている」と話す。
プーチン大統領は一貫して「軍事侵攻はロシアを守るための戦い」と主張し国民の危機感をあおってきた。演説で「NATO(北大西洋条約機構)が軍備をさらに拡大しウクライナを軍事的に開発し始めることはわれわれにとって受け入れがたい。ロシアの国益に対してだけでなく国の存在、主権そのもに対する脅威だ」と述べた。ウクライナに軍事支援を行いロシアに制裁を科した国々に対する不満は強まり、国民の間では世界がロシアに敵対しているとの認識が広がっている。欧州戦略分析センター・ドミトリーネクラソフ所長は「西側諸国やウクライナの主張はロシア国民に大きな影響を与えた。戦争が始まった当初より今の方が戦争を支持する人が多い。世界から嫌われ世界中と敵対しているという認識がロシア人を団結させた」と話す。ロシアの独立系世論調査機関がウクライナでの軍事作戦について何を思うか訪ねたところ「ロシアの誇り」が47%と最も多く、「不安や恐怖」を大きく上回った。


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ウラジーミル・プーチンレバダセンターサビーク・クシェフスカヤ欧州戦略分析センター

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