新美の巨人たち (シリーズ“美しきニッポンの駅”(2)重要文化財「門司港駅」)
国の重要文化財に指定されている駅舎は2つしかない。1988年に指定された「門司港駅」は1914年に建設。九州鉄道管理局が設計した木造2階建て。もう1つは「東京駅」。同じく1914年に建設され、構造は鉄骨煉瓦造の3階建て。辰野金吾が設計し、2003年に重要文化財に指定された。両駅の決定的な違いは木造か鉄骨煉瓦造か。門司港駅は一等駅らしく石造りに見えるよう仕上げたという。木造の理由は将来駅の位置を変更する可能性があり、とりあえず10年間維持する仮建設だったため。