なぜ難しい?認知症診断 “症状が似ている”

2024年6月24日放送 19:31 - 19:36 NHK総合
クローズアップ現代 “誤診”される認知症 適切な治療を受けるには

認知症とは、何らかの疾患によって生活に影響が出るほど認知機能が低下した状態のことをいう。認知症の原因疾患で最も多いのがアルツハイマー病。アルツハイマー秒の治療薬が登場して効果が期待されているが、最近の研究で臨床で診断された人の約4割が誤診と考えられたと報告された。
45歳の長井淳さんは30代前半に物忘れに悩むようになった。この頃、長井さんは親戚が営むカフェを手伝っていた。いとこの久保田真由美さんは一緒に働く中で長井さんの異変に気づいた。長井さんは認知症専門のクリニックを受診した。主治医の朝田隆さんは原因疾患を特定するために専門的な検査を行った。アルツハイマー病でよくみられる脳の血流の悪化が確認された。他の医師とともに検討し、この時点では若年性アルツハイマー病を疑うしかなかった。認知症の原因となる疾患はアルツハイマー病以外に70以上もある。初期症状が似ている疾患もあり、専門医でも診断に悩むケースが少なくない。2年後、長井さんに物忘れ以外の症状が現れる。目のかすみ、手の震えなどの症状が出て、まっすぐ歩けなくなった。再検査を受けると、脳に白いカゲが複数確認され、多発性硬化症という病気が原因の認知症だった。多発性硬化症は脳や脊髄の神経に炎症が起き、視覚や運動などの障害からはじまることが多い病気。長井さんのように物忘れからはじまるケースは珍しい。最初の検査では多発性硬化症を疑う所見は確認されなかった。その後、適切な治療を受けることで症状は改善し、日常生活で不便を感じることは少なくなった。


キーワード
筑波大学群馬県認知症多発性硬化症東京都アルツハイマー病

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