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サンパウロ州イタペチニンガ。農場経営者のルイジ・ピラッチさんを取材。大規模農場で小麦・大豆などを栽培している。もっとも力を入れているのが中国への大豆の輸出。9月から2月頃にかけて栽培される大豆は4800トン。そのほぼ全てを中国に輸出している。ブラジル産大豆の中国への輸出量は増加を続け、大豆の全輸出の70%以上。拡大のきっかけになったのは第1次トランプ政権下で起きた米中の貿易摩擦。2017年中国の大豆の輸出先はブラジルについてアメリカが34%を占めていた。しかし貿易摩擦の米中の対立によって中国はアメリカからの輸入を減らしブラジルからの輸入を増やしていった。第2次トランプ政権の関税政策もブラジルの中国への大豆輸出を加速させている。今年4月には中国がブラジルから240万トンの大豆を輸入する異例の大型契約を締結したと中国メディアは報じた。一方の中国はEVの輸出先としてブラジルを重視している。去年ブラジル国内で販売されたEVの8割以上を中国メーカーが占めた。ブラジルのEV市場に参入する中国メーカーは増え続け今年中に12ものブランドになるという。最新の音声認識機能などを備えたEVは20万レアル(約550万円)。中国がブラジルへの進出を強める背景には欧州やアメリカが中国のEVが不当に低価格で販売されているなどとして高い関税をかけていることがある。