スポーツ リアライブ〜SPORTS Real&Live〜 (スポーツニュース)
「不易流行」=新たな変化を受け入れつつ変わらぬ本質を大事にする。今の野球界にこそこの言葉が必要だと男は言う。アジア人初米国野球殿堂入りを果たしたイチロー。24年前、日本人野手として初めて海を渡った。今では日常のものとなったレーザービームという言葉を生み出し、広い守備範囲からエリア51、10年連続ゴールデングラブ賞に輝く。さらに魔法の杖と称されたバットで生んだ記録の数々。歴代最多シーズン262安打、通算4367本のヒットはギネスブックにも刻まれた。5年前に引退したが歩みは止めない。新たな取り組みは高校生への指導。それは今の野球界に対する思いがあったから。申告敬遠によって感情がなくなってしまったと話す。その視線は選手たちにも注がれる。タブレットを見ていたらプレーが見られない、そういうことを考えてほしいと話す。効率化やデータ化が進む今の野球。それでも野球の本質がどこにあるのかを知ってほしい。不易流行、引退後も選手たちに寄り添い続けるイチローだからこそその言葉に意味がある。