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イランの石油輸出拠点であるカーグ島周辺で今月、石油の大規模な流出が発生したとみられている。カーグ島はイランの原油輸出の9割を担い、戦闘開始後も原油の積み出しが行われてきた。日本テレビは共同研究を行っている東京大学大学院の渡邉英徳教授と“流出”の広がりを分析した。衛星画像のデータから油が反射しやすい光の波長を検出。白く濁った一帯が“油膜”とみられることが分かった。油膜は5月6日の衛星写真で初めて確認。面積は約60平方キロメートル。東京ドーム1200個分を超える広さ。油膜は移動したとみられ、海域の面積は4倍以上まで広がっていた。米軍は4月中旬からホルムズ海峡を“逆封鎖”。イランの石油が輸出できず、島にある原油の量が増加。調査会社「ケプラー」はカーグ島内の衛星画像などを分析。米軍の“逆封鎖”以降、タンクの貯蔵率が満杯に近づいているとしている。原油の専門家は流出が確認された時期から島からの積み出しが止まっており、石油設備に問題が起きた可能性も指摘する。イラン側は「石油施設からの漏えいは報告されていない」としている。今後、自然への悪影響も懸念されている。自然保護団体などによると、カーグ島が位置するペルシャ湾にはマングローブ林が分布し、多様な生物が生息。石油の流出被害に詳しい専門家は「有毒物質も発生し、魚や水鳥など環境への悪影響があると考えられる」とした上で、拡散を防ぐ対応がみられないことを懸念している。
