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ポンジュースは中身の配合が変わっている。50年以上の歴史があるポンジュースは国産の温州みかんの果汁のほか平成元年からは海外産のオレンジ果汁を使用している。これまではオレンジ果汁の方が比率が高かったためオレンジが先に表示されていたが先月から温州みかんの比率が高くなった。平成3年にオレンジの輸入が自由化され、消費者がオレンジの爽やかな味わいを好むようになったことも理由の1つである。今回の配合の変更はブラジルでのオレンジ不作の影響を受けた。円安の影響も受け、ブラジル産の価格が3年ほどで3~4倍に高騰した。先月、ポンジュースの価格を2割から5割ほど上げた。
注目を集めているのは国産柑橘の果汁である。宇和島市の食品加工会社は県産のかんきつを使って年間約5000トンの果汁を生産している。国内の飲料メーカーから仕入れ量を増やせないかと問い合わせが相次いでいるが原料が足りていないという。愛媛県の柑橘は基本的に生食用のためジュース用は多くない。収穫できるまで成長するには苗を植えて約3年かかる。ジュース用の果実は生食用の10分の1ほどの価格である。そのため農家自身でジュースを作り1本1000円以上で販売するケースも増えている。