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温泉やゴルフ場などの魅力があるカリフォルニア州南部のパームスプリングスは人気観光地の地位を確立しており、毎年約30万人のカナダ人がこの地を訪れている。最近では町の中心部に「パームスプリングスはカナダを愛しています」とアピールする横断幕が目立つようになった。これはトランプ大統領による関税政策の導入や、カナダ併合を示唆する発言によって、かつては緊密だった両国の関係が悪化したことに伴い、カナダからの観光客が激減したため。観光収入を主な財源とするパームスプリングスは外交的な亀裂によって打撃を受け、市当局はカナダとの友好関係をアピールする取り組みを強化している。カナダ人観光客が顧客が約半分を占めているパームスプリングスのジュエリーショップ経営者は「トランプ氏のカナダに対する意見は必ずしもアメリカ人全体を反映しているわけではない」と話している。ロサンゼルスに13年間滞在しているカナダ国籍の男性によると、カナダ人の多くはトランプ氏が単なる舌戦を繰り広げているだけと考えているという。男性はトランプ氏の対立的な姿勢がカナダ国内の主権に対する意識を強めたと指摘する一方で、トランプ氏の言動だけで両国の友情が壊れるべきではないと話している。