カムチャツカ半島沖巨大地震 投げかけられた課題

2025年8月6日放送 14:50 - 14:59 NHK総合
時論公論 (時論公論)

カムチャツカ半島付近で発生した巨大地震では日本の広範囲で津波が観測された。津波は千島列島、アリューシャン列島などにぶつかって反射し、複雑に重なり合ったことで、長時間にわたって繰り返し押し寄せたという。筑波大学の八木勇治教授は地震を分析し、推定される震源域では1952年にもマグニチュード9の地震が発生していた。だが、専門家の計算にそぐわず、前回の地震から73年しか経過していないことに頭を悩ませているという。そうなると地震を巡る常識に揺らぎが生じ、南海トラフ巨大地震などの発生確率も影響しかねないという。国の地質調査委員会の平田直会長は「解析と議論が必要」と話す。
今回の津波では記録的猛暑のなか、200万人に避難指示が出された。その結果、熱中症で搬送される人が続出。避難所に指定される公立の小中学校の体育館などに冷房が設置されているのは全体の23.7%にとどまっている。また、和歌山・田辺市では避難する車で渋滞が起きた。一方、北海道・浜中町では地区ごとに避難先を指定し、車による避難訓練も実施してきた。避難所の1つの役場には360台の車が避難したが、渋滞は発生しなかった。渋滞を起こさないようにする避難計画づくりも課題として浮かび上がった。


キーワード
文部科学省東北大学筑波大学八木勇治気仙沼市(宮城)苫小牧市(北海道)すさみ町(和歌山)久慈市(岩手)田辺市(和歌山)むかわ町(北海道)浜中町(北海道)カムチャツカ半島東北大学災害科学国際研究所千葉市(千葉)平田直今村文彦

TVでた蔵 関連記事…

仙台七夕まつり 始まる (列島ニュース 2025/8/6 14:05

カムチャツカ半島沖巨大地震 投げかけられた課題 (時論公論 2025/8/5 23:30

“ミッドライフクライシス” (列島ニュース 2025/7/23 13:05

東京農工大学vs東北大学 (学生ロボコン 2025/7/21 10:11

準々決勝 東京大学vs.東北大学 (学生ロボコン 2025/7/21 10:11

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.