NHKニュース おはよう日本 (特集)
国内で初めて新型コロナウイルスの集団感染に向き合ったのが、クルーズ船・ダイヤモンド・プリンセス。乗っていた3700人余りの内、712人が感染し、下船後には13人が死亡した。乗客などの診療や搬送に従事するために船に乗り込んだのがDMAT(災害派遣医療チーム)である。当時指揮したのが阿南医師。阿南氏らの経験を元にした映画「フロントライン」が来月公開される。主人公は小栗旬さんが演じるDMATの指揮官。直面したのが感染者の増加。優先順位を決めて下船を進めた。そんな中、隊員たちが差別や偏見にさらされた。出動する医師や看護師は徐々に減っていった。そんな状況でも23日間の活動を終えた。未知の脅威に触れた時、偏見や差別を生まないためにはどうすべきか、阿南氏はいまも考えている。