Nスタ それが知りたかった!
今日のコメンテーターは岸谷蘭丸。田中優衣記者がコメ価格下落について解説。今年はじめには3571円だったものがきのうの発表で4214円に値上がり。これについて農水省は割安な備蓄米の流通が進み平均価格を押し下げたとしている。田中記者は「ようやく備蓄米の効果が出始めたかもしれないんですけど見通しはそう甘くないかもしれません」と提言。農水省幹部が「今後も下がるかは見通せない」「まだ高止まりが続きそうだ」と展望していることを紹介した。備蓄米はJA全農が約94%にあたる19万9270トンを落札。そのうち32%の6万3266トンが卸売業者へと流れているとみられており、小売業者へはさらに少ない量しか渡っていないと予想されている。原因についてJA全農広報は「卸売業者の精米能力に応じて順次出荷しているため落札した備蓄米を一気に出すことは難しい」としている。政府は夏まで備蓄米を放出すると決定。集荷業者との間に課している条件「原則1年以内に同じ品質・量を買い戻す」を今後緩和する可能性もある。買い戻し期限を見直すことで入札に参加できる集荷業者を増やすことが狙いとみられている。また、条件を緩和することで消費者の手元に早く届くというメリットがあるが、入札価格が上がるデメリットが新たに発生するおそれもある。