Nスタ (ニュース)
備蓄米の入札から1か月が経ったがコメの価格は下がっていない。スーパーの平均価格は5キロあたり4214円と14週連続で最高値を更新した。価格高騰を抑えようと農水省はこれまで2回に渡って備蓄米を放出したが、スーパーイズミの五味衛社長は、平等に回るようにしてもらいたいがうちみたいな小さいところは不可能と話した。専門家も指摘するのが流通のあり方。これまで放出された備蓄米は外食や大手スーパーを中心に出回っており小売店などに十分に流れていない。今年の夏まで毎月放出することになったがその効果は不透明。影響はみそ汁にまで。都内にある味噌専門店・佐野みそ 亀戸本店では全国70種類以上の味噌を扱っている。国内で出荷される味噌の内約8割が米を使った米みそで、みそ1キロあたり200~300グラムのコメを使用する。そのため蔵元から値上げの通知が来ているといい、店も夏頃には価格を上げざるを得ない状況だという。影響はこれだけではなく、東京都内の武蔵野徳洲会病院では入院患者の食事に1日60キロほどのコメを使用する。米は1キロあたり250円ほど上がっていて月に40万円くらい価格の上昇があるため赤字に耐えながら何とか運営しているという。