NHKニュース7 (ニュース)
コメの平均価格について、福岡にあるスーパーでは、仕入れ価格が下がって流通価格自体が下がるという状況はまだ起きていないと話す。こうした中九州南部では早場米の収穫が進んでいる。福岡県の卸売会社では先月末に入荷した宮崎県の早場米の精米が行われた。すでに出荷も行われている。これから出回る新米の価格はどうなるのか。流通価格を形成する指標となっているのが概算金、JAが農家に支払う前払い金にあたる。この概算金が新潟や秋田で目安や最低保証額を去年より引き上げる動きが広がっている。新米の店頭価格について、専門家は去年、新米が出回り始めた時よりは高くなるのではないかと話している。懸念されるのが稲の生育状況。新潟・南魚沼市では連日の厳しい暑さに加え、雨が少ないこともあり、田んぼに入れる農業用水や地下水が減少。一部の田んぼでは稲が枯れる被害も出ているという。今のような気象状況が続けば、コメの収穫量が減り、販売価格の引き上げを検討せざるを得ないと考えている。専門家は今の状況で令和7年産は壊滅的な状況ではない。9月ぐらいになると、もっと精度高く新米の予測ができると思う。コメ業界と政府も含め、素早い打ち手を考えていくのが重要だと話した。