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水産庁は今月5日、太平洋側に生息するサバ類について、来季の漁獲枠を8割ほど減らす案などを検討していると明らかにした。背景にあるのはサバの漁獲量の減少。農林水産省の発表では、2018年のサバの漁獲量は54.5万トンだったが、2023年は26.1万トンと半分以下になった。それに伴って卸売価格が上昇し、2014年に1kg=387円だった価格は2023年には565円になった。漁獲量減少の原因について専門家は「海の中の餌が少ないため成長が悪くなり、サバが親になるのに時間がかかっている。親となる前にサバを取ると子どもも減って全体の数も減少する」と指摘している。街の鮮魚店を取材すると、現在は価格は4〜5年前と同じで1回り小さくなっているという。専門家は「漁獲枠を減らして価格が急に上がる可能性は低い。漁獲枠削減で順調に資源が回復すれば価格は下がると考える」と話す。水産庁は来月にも来季のサバの漁獲枠を明確に示したい考え。