首都圏ネットワーク オシたび
埼玉県の秩父市は県の南西部にあり秩父山地に囲まれた自然豊かな街。レトロな建物が今も多く残り大勢の観光客でにぎわっている。そんな懐かしい風景の街角を訪ねたのはさいたま放送局の今村明子キャスターとタレントのタブレット純。今回の旅は秩父市御花畑駅からのスタート。まず最初に訪れたのは昭和5年に建てられた建物を活用した、ちちぶ銘仙館。中には秩父銘仙という織物を使った着物がたくさん展示されている。紫が、古くから養蚕が盛んだった秩父市、高級な絹織物だけでなく高級品には使えない規格外の糸をより集め丈夫な布を織り上げた。柄に大きな草花をあしらっているのが特徴。気軽なおしゃれ着として大正から昭和初期にかけて大流行した。ここでは染料と型紙を使って縦糸を染める体験ができる。出来上がったものはタペストリーのようにお部屋に飾ることができる。そんな秩父銘仙の着物を扱うお店を訪ねた。店主の関川亜沙子は秩父銘仙の魅力に引かれ都内から移り住んできた。作り手としても修業をして自分の作品もお店に並べている。そこで秩父銘仙を気軽に楽しんでもらおうとレンタルもしている。今回は純たっての希望で女性ものの着物を身に着けた。散策していると気になるお店があった。秩父産のジビエの串焼きを売っているお店。地元で取れたシカとイノシシ。この辺りは古い建物が数多く残っている。それらを目当てに街歩きを楽しむ人が多い。旅の最後、街歩きの疲れを癒やしにやって来たのは創業87年、地元で古くから愛されている人気の銭湯。昭和の香りが残る秩父市、昭和レトロなものや場所だけでなく大勢の人たちとも触れ合うことができた。秩父伝統のお祭りといえば秩父夜祭、12月に開催される。この日に合わせて秩父銘仙のお祭り、絹市も開かれる。秩父銘仙に加えて秩父の工芸品を集めて開かれる市だという。