羽鳥慎一モーニングショー ニュースをわかりやすく 羽鳥パネル
視聴者からLINEで質問・意見を募集している。パネルコーナーはTVer・ABEMAで配信中。
鹿児島県トカラ列島近海で21~25日午後9時までに震度4以上の地震が6回震度1以上の地震が440回以上。24日悪石島で震度4の地震が2回発生。2021年12月震度5強を観測し住民の4割が島外に非難し1か月で300回以上の地震が発生。震源の周辺にはトカラギャップと呼ばれる窪地にある断層がありたびたび地震活動が活発化する。
北海道では直近1か月で震度4が多発している。千島海溝沿いでM8.8程度以上の地震が発生する確率は7~40%。北海道では江戸時代初期に推定M8.8の地震が発生し海岸線から4km内陸まで浸水した。過去6500年間に18回発生し平均発生間隔は約340~380年。専門家は「超巨大地震の発生が切迫している可能性がある」と話した。
東北大学などの研究グループは2019年海底にGPS音響観測点を設置し5年にわたりひずみ蓄積を調査した。ポイントはプレート境界のくっつきで、緩いと大地震が起こりにくいが固いと巨大地震の可能性が大きい。結果プレート同士が強く固着し同時に移動していてひずみが蓄積され続けている。ひずみが限界を超えるとM8.8程度の巨大地震の可能性があり東日本大震災クラスの大津波の発生もある。
千島海溝沿いでM9クラスの地震が起きた場合厚岸町付近で震度7えりも岬から東側の沿岸部で震度6強。津波は厚岸町付近で約20mえりも町沿岸で約28m。想定される最大被害は死者約10万人全壊棟数約8万4000棟経済的被害額約17兆円。積雪寒冷地の場合避難に時間を要し低体温症のリスクもある。低体温症の要対処者は約2.2万人。
最大約22mの津波が想定される北海道浜中町では去年人工高台を整備し避難時間が5分の1に短縮した。今年津波避難タワーの建設を開始し2027年度全4棟が整備予定最大16.5mの津波が想定される北海道白糠町では高齢化地区に津波救命艇を設置。要支援者は22人で全員避難可能。日本海溝・千島海溝沿いでM7以上の地震が起きた場合続いて周辺で巨大地震発生の可能性がある。そこで北海道・三陸沖後発地震注意情報として後発地震への注意や備えを促している。