国際報道 (ニュース)
トランプ政権の関税措置によって対立がより深まっているアメリカと中国の外相による会談が、きょう行われた。トランプ政権の発足以降、両者が対面で会談するのはこれが初めて。ASEANの一連の外相会議が開かれているマレーシアの首都クアラルンプールで行われた。中国外務省によると、会談で王毅外相は“アメリカ側が客観的な姿勢で中国を捉え、新しい時代の両国の正しい道を共に模索することを期待する”と述べた。双方の発表では会談について“建設的で実務的だった”としている。会談後、記者団の取材に応じたルビオ国務長官は「とても建設的で前向きな会談だった」などと述べた。その上で、双方は“意思疎通を強化し、互いの意見の相違については適切に管理し、協力できる分野を模索していくことで一致した”としている。両国の首脳は先月の電話会談で相互訪問を行うことで一致していて、今回の外相会談はその地ならしの意味合いもあるとみられる。ルビオ国務長官は米中の対面での首脳会談の実現について、確率は高いとの考えを示した。