NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
米国大統領選挙から1週間。勝利したトランプ氏の政権の骨格が徐々に見えてきた。米国メディアは国境管理などを担当する国土安全保障長官に自身を強く支持してきたサウスダコタ州知事を起用する方針だと報じた。トランプ氏は自身に近い人物で固める姿勢を鮮明にしている。トランプ氏の隣にいるのはサウスダコタ州のクリスティノーム知事。米国のCNNテレビなど複数のメディアは12日、トランプ氏が来年1月の政権発足に向けて国土安全保障長官に起用する方針だと相次いで報じた。ノーム知事はトランプ氏を強く支持してきたことで知られている。国土安全保障省は国境管理などを担うためノーム知事はトランプ氏が選挙期間中に訴えてきた国境管理の強化や移民対策に当たることになる。次期トランプ政権の顔ぶれが徐々に見えてきた。政権の要となる大統領首席補佐官にはみずからの陣営で選挙対策本部長を務めたワイルズ氏を。また国連大使に自身を強く支持するステファニク下院議員を起用する人事を発表している。さらに安全保障政策担当の大統領補佐官にマイクウォルツ下院議員を起用すると正式に発表した。対中強硬派として知られている。また外交トップの国務長官には中国やイランに対する強硬派として知られるマルコルビオ上院議員を指名する方向で検討していると伝えられている。こうした人物の起用。ねらいは何か。トランプ政権の1期目では政治経験のないトランプ氏を支えるため重要ポストには側近だけでなく軍出身者も就き、安全保障政策などについて意見をぶつける場面も見られた。ただ、いずれもトランプ氏との意見の食い違いや確執が伝えられたあと辞任し政権を離れた。米国のメディアは新たな政権の人選についてトランプ氏は2期目では忠誠心を優先していることをうかがわせていると伝えていて、トランプ氏が政権の骨格をみずからに近い人物で固める姿勢が鮮明になっている。