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米国大統領選挙に向けたテレビ討論会でトランプ前大統領が中西部オハイオ州で「移民がペットを食べている」などと一方的に主張し、地元当局は「そのような情報は確認されていない」と否定している。スプリングフィールドは米国中西部の小さな町だが、いまや世界的に有名になってしまった。過激な極右の集団が町の中を歩いているのが目撃され白人至上主義団体が移民を標的にしたビラをまいたりしている。市役所、病院、そして特に学校を狙った爆破予告が連日のように届いている。スプリングフィールドにはハイチ出身の人が多く暮らしていてトランプ氏の発言は彼らを標的にしている。数年で2万5000人が移住してきているがほとんどの人は合法的に暮らしている。そのため、トランプ前大統領の発言にショックを受けている。地元当局はトランプ氏の発言が事実ではないと主張するインタビューを繰り返し行っている。スプリングフィールドでは1年前ハイチ出身の男性が運転する車がスクールバスと衝突して子どもが亡くなる事故が起きている。この事故以来ハイチ人コミュニティーがたびたび、極右グループの標的にされるようになった。また、同じオハイオ州で1か月前に1人の女性が猫を食べたとして警察に逮捕されその時の様子が警察によって撮影された。女性はオハイオ生まれのアメリカ人で精神的に問題を抱えている様子だった。この時の映像が極右団体に悪用されハイチ人はペットを食べるといった誤ったイメージが拡散された。共和党のバンス副大統領候補がこの話題をスクールバス事故とつなげてスプリングフィールドのハイチ人コミュニティーを攻撃した。亡くなった少年の両親は憤慨している。