ニュースウオッチ9 （ニュース）
論戦の争点となっている外交安全保障について。ハリス副大統領とトランプ前大統領による大統領選挙が行われているアメリカ、覇権主義的な動きを強める中国などの大国に対し、日本のリーダーに求められるかじ取りとは。2人の気鋭の専門家に聞いた。国際政治に詳しい東京大学大学院・鈴木一人教授は、アメリカを含めた国際情勢について「世界は二極化されている部分がある。1つはアメリカ、中国、ロシアといった力で現状を変更し、自分たちに利益のあるような世界をつくろうとする大国のグループ、WTO（世界貿易機関）の自由貿易などルールに基づく世界から利益を得る国。大国とそれ以外の国々の差がだんだん開いていっている」と語った。アメリカも中国やロシアのように国際的なルールを守らなくなっていると指摘。ハリス副大統領、トランプ前大統領のどちらが大統領になっても、その傾向は変わらないという。日本が外交でできることについて、鈴木教授は「ルールを守ることの方が“最後には利益がある”と説得していく」と述べた。