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ドイツでは23日総選挙が行われ、最大野党で中道右派の「キリスト教民主・社会同盟」が第一党になり、新たな政権の枠組みを決める連立協議を主導する見通しとなった。支持者らを前に勝利を宣言した最大野党で中道右派の「キリスト教民主・社会同盟」の首相候補、フリードリヒ・メルツ氏。開票は続いているが、ドイツの公共放送ZDFによる日本時間午前5時時点の得票率の予測では「キリスト教民主・社会同盟」が28.6%で首位に立ち、第一党になる見通し。また、移民や難民に対して排他的な主張を掲げ、極右だとされ、ウクライナ支援にも消極的な右派政党「ドイツのための選択肢」は20.5%となっていて、前回の選挙から得票率を倍増させる勢い。ワイデル共同党首は支持者らを前に「歴史的な結果だ」と述べ、勢力の拡大をアピールした。一方、ショルツ首相の与党で中道左派の「社会民主党」は16.5%で3位。今後は「キリスト教民主・社会同盟」が新たな政権の枠組みを決める連立協議を主導する見通しで、交渉の相手として地元メディアは「社会民主党」や「緑の党」の名前を挙げている。そして次の首相にはメルツ氏が就任することが見込まれている。