ドル離れが進む世界の外貨準備

2024年10月25日放送 6:23 - 6:31 テレビ東京
モーサテ プロの眼

みずほ銀行・唐鎌大輔さんの解説。テーマは「ドル離れが進む世界の外貨準備~リザーブマネーの新潮流~」。唐鎌さんは「今、日米ともに大きな政治のイベントを控え、金融政策運営とか気になるところではあるが今考えても仕方ないかなという部分もあるので大きな話を見たほうがいいかなと思う。IMFから公表される外貨準備の公正通貨データは四半期に1回出る。9月の末に今年6月末時点の状況が更新されており、ドル比率が前期比マイナス0.7%ポイントの58.22%で史上最低。外貨準備運用の潮流は新しいものがあると感じる。よく言われるのがロシアのウクライナ侵攻以降、SWIFTの遮断やドル資産の凍結など金融制裁がある。それを恐れて被西側陣営による非ドル化の機運が高まっているというのはいつも言われている。それだけではないドル比率の低下というのは基本的には99年以降ずつ続いている話。背景としては世界経済におけるアメリカのシェアが低下しているというのはあるが、99年3月以降の変化幅を見るとドル比率は約13%減っている。その他が約9.7ポイント上がっている。2024年の6月末時点の比率は11.3%あり第三勢力になっている。その他は豪ドル、カナダドル、人民元。非西側陣営はIMFにすべてを報告しているわけではないといわれているので人民元の比率はもっと多いのではという説もある。通貨の3つの機能は価値貯蔵、交換、価値尺度。外貨準備というのは基本的には価値貯蔵の機能。価値貯蔵の機能に照らすとドルやユーロのようなレガシー通貨のプレゼンスが今どんどん落ちているというのは指摘できる。交換の尺度や価値尺度ではドルの存在は大きい。ドルの比率は外貨準備から落ちているがドルのレートはどんどん上がっている、円の比率は最近上がっているが暴落している。円が安いときにほしいという海外の中央銀行が多かったのかなと思う。価値貯蔵機能だけで通貨の価値というのはやっぱり全く決まらないということ」などと述べた。


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