イット! (ニュース)
東京・港区白金台にある個人経営の焼肉店は、原材料高騰にあえいでいて、国産黒毛和牛のタン1本の仕入れ値が30年前と比べ、3倍以上に上がっているという。ことしの1月から8月までに倒産した焼肉店は32件で、年間最多だった去年に並ぶハイペースとなっている。そのほとんどが中小規模の焼肉店などだという。中小規模の焼肉店は、価格を上げたくてもできないジレンマに直面しているという。一方で好調なのが、食べ放題チェーンを展開する「焼肉きんぐ」。一番人気の「きんぐコース」は、100分間で130種類以上が食べ放題。デザートまで付いて価格は、3608円から。さらには焼肉ポリスという店員さんが肉のおいしい焼き方やおすすめの食べ方を教えてくれるサービスも。2008年には6店舗しかなかった焼肉きんぐは今年6月までに351店舗へと急拡大、売上も右肩上がりで増えている。焼肉きんぐは食べ放題コースを去年100円値上げし、様々な企業努力を行った結果売上を確保できている。海外産の牛肉はメインの仕入先であるアメリカに加えオーストラリア、カナダ、ウルグアイから輸入しており、国産の牛肉も複数から仕入れることで高騰リスクを分散させている。また対面接客に時間が割けるように配膳ロボ・注文タブレットを導入している。