NHKニュース おはよう日本 (特集)
今、宿泊料金が値上がりをしている。首都圏の一部ホテルを対象にした調査なのだが、客室の平均価格はコロナ禍の時期は落ち込んでいたのが、今はコロナ禍前の5年ほど前と比べても1.5倍以上に上昇しているというデータがある。外国人観光客が過去最多となる勢いで増加していることや人件費の高騰などが背景にあるとされているだが、理由はそれだけではないよう。実際、ホテルの価格はどのくらいなのか、都内で今週末に宿泊すると想定して調べてみた。一般的なビジネスホテルのシングルルームで3万円以上の部屋が目立つ。中には8万円という表示も。高騰する宿泊料金。その背景の一つとして専門家が指摘しているのがAIが価格設定に関わっているためだという。多くのホテルは宿泊料金の設定にダイナミックプライシングという方法を導入している。年末年始や大型連休など宿泊客が多く見込まれる時期には価格を上げ、少ない時期には安くするというように需要と供給のバランスを見て料金を変動させる仕組み。どのくらい変動させるかを計算するために導入されているのがAI。5年ほど前から広がり、今では大手ホテルの多くが活用しているということ。オフシーズンの価格は導入以前よりも安く計算されるなど消費者側にもメリットがある一方で需要が高止まりする中、全体的には高い価格が設定される傾向にある。宿泊料金はこの先も高い状況が続いてしまうのだろうか。インバウンドが増え続けているので都内だけではなく全国的にも需要に対してホテルの数が足りていないので宿泊料金はなかなか下がりにくいということ。