午後LIVE ニュースーン (ニュース)
トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が決定的になったのは、トランプ大統領が打ち出した大型の減税歳出法案がきっかけだった。法案成立によって、財政赤字の大幅な拡大が確実になるとみられていた。議会予算局は、法案成立で10年間に490兆円余の財政赤字が拡大するとの試算を公表している。マスク氏としては、政府の歳出削減に努めてきたのに、それが台無しになると猛反発。共和党議員らに、法案に反対するよう働きかけた。トランプ大統領は、反対議員らを自ら説得し、逆らう議員には来年の中間選挙に向けた党内での予備選挙で刺客をたてると脅し、多数派工作を先導した。法案成立し、マスク氏は、新党の立ち上げを表明した。高橋は、2大政党制が根付いたアメリカでは、第3の党が成功した前例はほぼない、マスク氏が狙っているのは、共和党内の予備選挙で、法案に賛成票を投じた議員を落選させることだという、予備選挙では、無所属や別の政党から立候補できる州も多い、マスク氏は、財政赤字を拡大させたことについては、共和党も民主党も変わりはなく、財政の健全化を最優先とする政治家が有権者の選択肢として必要だと訴えているなどと話した。来年の中間選挙は、上院議席の3分の1、下院の全議席が改選となる。共和党は現在、上下両院で多数派を占めているが、マスク氏が推す候補が数人でも当選すれば、共和党内の反主流派として、キャスティングボートを握る可能性もある。高橋は、豊富な資金力を持って、メディアへの発信力も高いマスク氏が民主党陣営に鞍替えしないだけでも影響は最小限に留められるという読みがトランプ大統領にはあるのかもしれない、2人はビジネスマン同士だから、確執の行方はなお紆余曲折ありそうだなどと話した。