ひるおび! (ニュース)
ここからは中国・天津出身の秀村雨さん、中国・香港に詳しいフリーライター・ふるまいよしこさんに解説いただく。今月4日、香港スタジマムにてアメリカのメジャーリーグサッカー、インテル・マイアミと香港リーグ選抜の親善試合が行われた。「メッシが出る」との噂から多くのファンが集まったが、メッシは欠場。するとメッシ選手のユニフォームを切るなどSNS上には「これからメッシを応援しない」といった動画が多く配信された。バービーさんは「我々から見てもメッシさん側からしても『そこまで怒ると思っていなかった』と思うでしょうけど、メンツを潰されたような感じになっちゃったんですかね」、水谷さんは「アスリートは試合直前の練習でも怪我したり体調不良で出れなくなることは多々ある。その部分はファンも理解を示してほしい。これだけ大きな問題になると最初から分かっていたら怪我をしていても10分くらいだけでも良かったのかもしれない」などとコメントした。中国のファンの怒りは国際問題にも発展している。メッシ選手とスポンサー契約を結ぶ中国企業への不買運動が起きたり、中国主催のアルゼンチン代表の親善試合が中止になるなどしている。なお、この試合の観戦チケットは日本円で約1万7,000円~9万3,000円で去年12月15日に販売を開始し約1時間で完売した。1月末にはチケットの追加販売もあったが最低価格が約4万3,000円、転売価格は約209万円にまで高騰していた。香港政府もスター選手を全面に押し出しており、親善試合に補助金約3億円を用意していた。香港政府財務長官は「国際的に有名なサッカースターが香港に来て親善試合を行う大規模なイベントを行うことによってより大きな利益をもたらす」と話す。しかし試合が始まるとメッシ選手は怪我を理由に終始ベンチに。試合後には「カネ返せ!」という大ブーイングが起こった。試合終了後にはインテル・マイアミの共同オーナーであるベッカム氏が挨拶したが、それもブーイングによりかき消され会場側が「ベッカム氏に敬意を」とアナウンスするほどだった。メッシ選手の欠場についてマルティーノ監督は「多くのファンが失望していることを知っている。メッシは筋肉に炎症があり試合に出場すると怪我のリスクが有る。決定は医療チーム全体で行った」と説明している。中国国民の怒りの理由について秀村さんは「高額なチケット、政府の高めた期待感が裏切られたと国民は感じている」、ふるまいさんは「不満の声をあげづらい中国では『金返せ』は口にしやすい不満言葉だったこともあるのでは」としている。メッシ選手本人は「(欠場は)残念だった。いつか香港にまた来て試合をしたい」と綴っている。
リオネル・メッシは、今月7日に行われたヴィッセル神戸との親善試合に興奮15分から途中出場した。これにより、中国のSNSでは「そんなに早くケガが治るのか」などといった批判コメントが相次ぎ、メッシの写真を切り裂くなどの過激な投稿が見られた。また、メッシとスポンサー契約を結ぶ中国企業への不買運動が呼び掛けられ、3月に開催が予定されていた親善試合2試合が中止となった。ふるまいさんは「こういった破壊行動を投稿しているのは、実際にチケットを購入していらっしゃっているわけじゃない人が多いと思うんですよね。今回の試合中止騒動も、香港人は唖然としていて、ほぼ無関係と思ってくださっていいと思います」などと話した。