ユーモアあふれる歌川国芳の団扇絵

2024年7月19日放送 7:43 - 7:52 テレビ朝日
グッド!モーニング GOOD! いちおし

きょうのテーマは「ユーモアあふれる国芳の団扇絵展」。江戸時代末期、それまでの浮世絵の歴史を塗り替える数々の斬新な作品を残した奇才・歌川国芳。国芳が手がけた団扇は暑さをしのぐだけでなく、時にはおしゃれアイテム、時には推し活グッズにも。東京・原宿にある太田記念美術館では現在、歌川国芳が手がけた団扇絵のみを100点以上集めた史上初の展覧会「国芳の団扇絵−猫と歌舞伎とチャキチャキ娘」が行われている。保存状態の良い貴重な団扇絵が見られる。国芳の団扇絵を楽しむ3つのポイントは「ユーモアあふれる戯画」「“推し”の一枚」「日常の国芳美人」。ポイント1「ユーモアあふれる戯画」。「猫の百面相五代目市川海老蔵の男之介」を紹介。国芳は無類の猫好きとして知られる。国芳が描く猫の擬人化作品は当時ブームになるほど人気が高かった。こういった浮世絵は戯画とも呼ばれ、国芳は得意としていたという。「似たか金魚」は歌舞伎役者を金魚化した作品。二代目・市川九蔵も目元などの特徴はそのまま。九蔵の替紋「八重桔梗」も描かれている。紋などを入れることで役者のヒントになっている。牛若丸と弁慶の五条大橋での戦いを描いたものを裏を返すと、牛若丸がこうもり、弁慶がおにがわらになっている。
戯画の手法は天保13年、水野忠邦の天保の改革で遊女、役者、女芸者を描くことが禁じられた中、規制をかいくぐる技にもなっていた。「おぼろ月猫の盛」は猫として遊郭の様子を描いた。国芳は団扇絵以外でも落書きのような作品を作るなど、規制の中でもユーモアで人々を楽しませていた。
歌川国芳の団扇絵を楽しむポイント2「“推し”の一枚」。規制が緩むと八代目・市川團十郎など役者絵の作品を製作。現代の推し活グッズといった一面もあった。3枚の役者絵は当時人気小説の主人公だった足利光氏を描いたものだが、それぞれ三代目・岩井粂三郎、十二代目・市村羽左衛門、八代目・市川團十郎で描かれている。
歌川国芳の団扇絵を楽しむポイント3「日常の国芳美人」。「五行之内西瓜の水性」を紹介。現存する国芳の団扇絵は半分以上が美人画。「鏡面シリーズ紅付け」「鏡面シリーズ櫛持つ美人」を紹介。天保の改革の少し後に描かれていて、遊女や女芸者が描けなかったため、一般女性のしぐさを魅力的に描いていた。規制の中でも流行の最先端を団扇絵に描いていた。展覧会は太田記念美術館で今月28日まで開催。


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