みみより!解説 (みみより!解説)
木造人工衛星について解説。1辺10cmと超小型、内部の電子基板や宇宙に放出するときに使う外枠などをのぞき、軽く加工しやすいホオノキが使われている。4年がかりで開発し11月5日に打ち上げ予定。宇宙ステーションを経由し宇宙へ放出される予定となっている。過酷な環境に耐えるため、衛星は金属で作られてきた。木造で衛星が作られた背景には、運用を終えた衛星などの宇宙ゴミの問題がある。衛星運用ガイドラインでは運用終了後、25年位内で廃棄するよう定められている。大気圏で燃やすと酸化アルミニウムの粒子が残る。今後衛星が急増しアルミが大気中に大量に蓄積すると地球に届くエネルギーのバランスが崩れ異常気象につながる可能性が指摘されている。木造衛星は燃えた時に水と二酸化炭素しか出さない地球環境にやさしい衛星となっている。木材は真空では少し収縮し、堅く変形しにくくなる。
木造人工衛星について解説。プロジェクトには大手住宅メーカーも参加している。メーカーの狙いは将来、月や火星で木造建造物をつくること。メーカーでは現地で木を育てることを目指している。住友林業つくば研究所では木の細胞が重力を感じない環境を作って実験などを行っている。