ワールドビジネスサテライト (ニュース)
東京ビッグサイトで開幕した「東京モーターサイクルショー」。車と同様、若者のバイク離れが叫ばれているが会場には平日にもかかわらず、多くの人が詰めかけた。展示しているバイクに行列も。スポーツバイクを中心に趣味性の高い大型バイクに人気が集まっていた。ホンダは直列4気筒のエンジンを積んだ大型バイクのコンセプトモデルを公開。カワサキのブースにも新型モデルも含めたバイクが並び多くの人を集めていた。電動モデルも展示されていたがその数はコンセプトモデルを入れても、ごく僅か。しかし、変化も。今年初めて出展したヤディアは2001年に設立した電動二輪車専門のメーカー。電動バイクや電動アシスト自転車などを世界で販売。去年、累計で1億台を突破した。原付免許や自動車免許があれば運転できるいわゆる原付一種に相当する電動バイクを今年、日本に投入する計画。原付一種をめぐっては今年11月に排ガスの規制が強化。国内メーカーは相次いで生産を終了する計画。ヤディアは、この市場に電動バイクで参入するという。電動バイクは日本で広がるのか。業界団体、日本自動車工業会による調査では、電動バイクを購入する条件は「走行距離が伸びること」や「自宅で簡単に充電できること」そして、「価格が安くなること」。ヤディアが日本市場に投入する電動原付きバイクがバッテリーを含め、車体の多くを自社で製造することで価格を抑えられるという。2025年度に日本で1万台を販売する目標を掲げている。日本の住宅環境にも対応。マンションなどでも充電できるようにヤディアの上級モデルと同様の脱着できるバッテリーを採用する。