NHKスペシャル 調査報道・新世紀 File1 中国“経済失速”の真実
中国では先月国慶節を祝う連休を迎え、中国国営テレビは22億人が国内外を移動したと伝えゼロコロナ政策で落ち込んだ経済が回復していることを強調した。しかしアメリカの国境地帯ではアメリカに亡命しようとする中国人が押し寄せていた。去年に比べ10倍以上に増え、経済的な困窮から逃れようとする中国人もいた。ロサンゼルスでは彼らのコミュニティがすでにできていた。中国各地では大規模な建築工事が中断したまま廃墟となる現場が増えている。北京郊外で建設が進められていた商業施設は未完成のまま放置されていた。恒大グループが進めてきたプロジェクトで、恒大グループの負債総額は48兆円余にのぼっている。不動産とその関連産業の不況が今経済の失速を招き、長期低迷への警戒が高まっている。