中国無人探査機 帰還 “月の裏側でサンプル 採取”

2024年6月26日放送 4:21 - 4:26 NHK総合
国際報道 (ニュース)

日本時間きょう午後3時頃、中国内陸部・内モンゴル自治区の上空に姿を現したのは中国の月面探査記「嫦娥6号」が岩石などのサンプルを収めたとするカプセル。中国国家宇宙局は「ミッションは成功した」と発表した。今月2日、「嫦娥6号」が成功したのは月の裏側への着陸。その地表・地中から採取したサンプルを載せて月面を離陸し地球に帰還した。地球から月の裏側を見ることはできず、電波も届かないため通信も直接できない。通信畳のハードルがあるため、月の裏側からのサンプルリターンは難易度が高いとされてきた。習近平国家主席はこの成果を強調し、「人類史上初めて月の裏側からのサンプルリターンを達成したことは宇宙強国と科学技術強国を築く上での画期的な成果の1つだ」としている。中国が宇宙開発の重要な柱の1つとして掲げている「月の探査計画」。中国では「嫦娥計画」と名付けた月探索プロジェクトを次々実行に移してきた。2019年には「嫦娥4号」が世界で初めて月の裏側に探査機を着陸させ、2020年には「嫦娥5号」が月の表側で岩石などのサンプルを採取し、サンプルリターンに成功。今後、さらに月探査を進める計画で、2030年までに中国人宇宙飛行士による有人での月面着陸を目指すほか、2035年までに月面に科学実験や資源開発を行う研究ステーションを整備するとしている。ここ数年、月を舞台にした開発競争が激化している。去年インドが無人の月面探査機「チャンドラヤーン3号」の着陸に成功。インドに次いで日本も今年1月、無人探査機「SLIM」の月面着陸に成功。一方でロシアは去年、無人月面探査機「ルナ25号」で月面着陸を目指したが成功しなかった。民間企業では今年2月、アメリカの宇宙開発企業「インテュイティブ・マシンズ」が民間企業として世界で初めて無人の月着陸船の月面着陸に成功している。中国政府が地球に帰還したと発表したことについて専門家は「(月の)裏側からサンプルをとってきたらいいというのは予算的になかなか難しい。予算がなぜ大変かと言うと、技術的にいろんなハードルがあるから。それぞれのハードルをすべて乗り越えてきちんと中国がサンプルをとれたことは非常に高い技術力を示していると話す。


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