大下容子ワイド!スクランブル ピックアップNEWS
北朝鮮での式典を終えた金正恩総書記が次に向かうのは異例とも言える外交。韓国メディアによると金正恩総書記は3日の行事に出席するため、きょう中国に向け特別列車で出発するという。中国政府は習主席の招待で各国から26人の首脳らが出席する予定と発表しているが、金正恩総書記の訪中は2019年以来約6年半ぶり。金総書記が複数の首脳が集まる行事に出席するのは初めてで、北朝鮮、中国、ロシアの首脳が一同に会するのも初めてとなる。香港メディアによると北朝鮮の最高指導者が中国の軍事パレードに出席するのは1959年に金日成主席が訪中して以来だという。毎日新聞客員編集委員・鈴木琢磨さんは「前回はアメリカと戦った朝鮮戦争の直後で、中国への恩義で参加した面が大きかった。当時は社会主義国が一同に会する機会の1つだった。北朝鮮内では言葉になっていなくてもロシア派兵に対する不膜が高まっている。北朝鮮が中国やロシアに並ぶ偉大な国だと示し、これを大義とする狙いがあるのでは。アメリカという共通の敵に対して連携を強めていることを特にトランプ大統領にアピールしているのでは」と指摘している。増田ユリヤは「他の国とも対等にやっていける大国になったんだという国際社会に向けてのアピールも含めて今回の訪中を決めたのでは」、戦略コンサルタント・日本工業大学大学院技術経営研究科教授・田中道昭は「北朝鮮特有のプロパガンダ、論点のすり替えが行われていると思う。ロシアの戦争で戦死者が出ているにもかかわらず、北朝鮮の物語にすり替えている。国内で強まっている閉塞感を国外の栄光にすり替えようとしている。上海機構会議にもインドのモディ首相が出席したりして、トランプ大統領が主要各国に関税戦争を仕掛ける中で、むしろ中国、ロシアが台頭している。中国、ロシアから呼ばれる形で北朝鮮も参加するということで西側諸国が恐怖感を感じるようなイベントが3日に行われる」とコメントした。
