日曜報道 THE PRIME (ニュース)
今回の軍事パレードで中国は軍事面におけるアメリカへの対抗を示した。式典には26カ国の首脳級が参加した。しかし西側主要国の参加はなく、習近平国家主席の両脇にはロシア・プーチン大統領と北朝鮮・金正恩総書記が並んだ。中でも金総書記に対する厚遇は目立った。朝鮮中央テレビは熱烈な歓迎を受けている金総書記と娘のジュエ氏とされる女性の様子を報じている。小原凡司氏によると中国はあくまで北朝鮮に中国のコントロール下にいることが望ましいと考えており、関係の改善を図っていると指摘した。また中央テレビは金総書記とプーチン大統領の蜜月ぶりも報じた。ウクライナ紛争に送り込んだ北朝鮮兵士の死者は2000人余り。両首脳は軍事的に強い結びつきを示すかのように抱擁を交わした。つづいて両者はお茶とお菓子が用意されたテーブルで談笑している。これについて日本大学・川口教授は両者がフランクな会食をする映像は見たことがなく、親しさの強調だと指摘した。慶應義塾大学・廣瀬教授はプーチン大統領が「同盟関係」という言葉を節々に出したことに注目。これまでロシアは「同盟」という言葉を避けてきた。教授は今回北朝鮮に対する見方が一歩深まったとみている。龍谷大学・李相哲教授は中国が北朝鮮の核武装について既成事実として認めようとしているのではないかという観測もあり、トランプ政権は自国の安全は自分で守れという態度を取っている状況の中で、日本も国家戦略を見直す必要があると語った。