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テーマは「米中貿易戦争・中国がレアアースで反撃」。アメリカと中国は今月9日から10日にロンドンで貿易問題を巡る閣僚級協議を開き、5月の協議への合意を履行するための枠組み設置で一致した。丸紅経済研究所・今村卓は「交渉の焦点は戦略物資の輸出規制の緩和で関税ではない」「中国はレアアースの輸出規制を緩め、アメリカは半導体関連の輸出規制を緩和するほか中国人留学生のビザ取り消しを撤回する」「トランプ政権は中国への技術流出絵を警戒する立場だが、中国へ譲歩せざるを得なくなった」「米中協議は11月APECあたりに折り合いが付くのではとの見方」などと解説。中国のレアアースの世界シェアは8割強。フォードのほか、スズキやBMW、メルセデス・ベンツ、トヨタ・ホンダ・日産にもレアアース輸出規制の影響が飛び火。レアアース磁石はEVモーターや産業用ロボット、戦闘機、ミサイル誘導システムにも使用される。