ニュースウオッチ9 (ニュース)
ウクライナを巡って米ロが対立する中でプーチン大統領は対話の用意があるとの考えを示した。「ロシアは常に誰とでも対話にはオープンだ」ことあるごとにこう話してきたプーチン大統領だが、今回は「トランプ前大統領に電話することは恥だとは思わない」とまで述べ、アメリカとの関係を再構築したい強い期待をうかがわせた。ただ米国との関係改善につながるかは不透明。プーチン大統領の最重要課題はウクライナを降伏させる形で軍事侵攻を終結させることで、トランプ大統領がロシアにとって有利な条件をのむかは分からないから。プーチン大統領はトランプ大統領と個人的な関係を築いてきたものの1期目のトランプ政権下では多くの制裁が科されるなど結果的に米国との関係は改善しなかった経緯もある。プーチン大統領は2期目のトランプ政権について「どうなるか分からない」とも述べ、慎重な見方も示している。トランプ大統領がウクライナ・ゼレンスキー大統領とどういう対話を行うかや新たな政権人事をどう固めるかなど、まずはトランプ氏の出方を見定めていくことになる。