ワールドビジネスサテライト (ニュース)
トリドールホールディングスは韓国企業と新たにタッグを組み、主力のうどんチェーン「丸亀製麺」を来年再び、韓国市場に進出させると発表。トリドールは、2012年に丸亀製麺のブランドで韓国に進出。最大12店舗まで拡大したが、コロナ禍や日本製品の不買運動の影響もあり、2021年に完全に撤退した過去がある。いま韓国では、日本を訪れる人の増加などから日本食が空前のブームに。全品均一価格のコスパを売りに、9月に韓国に初進出した居酒屋の鳥貴族は、連日予約で埋まり、年内にさらに2店舗オープンする。こうした日本食ブームの後押しに加え、冷麺や韓国版のうどん、カルグクスなどで麺文化が浸透していることもあり、勝機が見込めると判断した。丸亀製麺が過去に出店していた場所には看板の違う、うどん店が営業していた。昼時には行列ができるほどの人気に。この場所ではかつて、「自家製麺丸」という店名のうどん店も営業していて、丸亀製麺にそっくりな店として指摘されていた。激しい競争が予想される韓国の飲食業界。二度目となる韓国進出は、現地の大手外食企業と手を組み挑む。ロッテGRSが丸亀製麺を韓国で独占的に運営するフランチャイズ契約を締結した。ロッテGRSは、韓国国内でロッテリアや、クリスピークリームドーナツを手掛けている。現地の不動産や消費者ニーズなどに知見のある企業とタッグを組むことで安定的に拡大したいねらい。トリドールは今、各国でこうした現地パートナーと手を組み出店を加速。2028年3月までに海外店舗を3000店舗に増やしたい考え。韓国国内では50店以上の展開を目指す。