報道ステーション （スポーツニュース）
あす防衛戦に臨むスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥。ここ数年日本での試合が続いていたが、明日の世界戦で勝利すると今後はボクシングの本場・ラスベガス、更にサウジアラビアでの破格のビッグマッチに挑むと伝えられている。決意の瞬間を独占密着した。去年11月、サウジアラビアを訪れると迎えたのはサウジアラビア王子・ムハンマドビンファイサルアルサワード氏だった。目的はサウジアラビア政府との破格の契約にあった。近年、ボクシングは米国・ラスベガスと並びサウジアラビアが世界最高峰の舞台として台頭。その中心にあるのがリヤドシーズンというイベント。ボクシングをはじめさまざまなスポーツでビッグマッチを実現してきた。井上選手の次なる世界戦略こそがサウジアラビアにあった。自らが参加し行われた政府との最終交渉。リヤドシーズンのアンバサダーに日本人で初めて選ばれ、30億円に上る大型契約をつかみ取った。明日行われる防衛戦はサウジアラビアでのビッグマッチへとつながる。世界にインパクトを与える勝ち方が求められていたが、試合は挑戦者・グッドマンのけがにより1か月の延期。更に、2週間前には急きょ対戦相手（WBOスーパーバンタム級11位・キムイェジュン）が変わるアクシデントにも見舞われた。それでも無敗の王者として11年。予期せぬ事態に陥った時にこそ発揮されるのが井上尚弥の真の強さ。井上選手は「今年は米国、サウジアラビアと海外進出の年になってくるので、対戦相手が変わろうとも自分がやることは変わらない」と語った。