万博学ノススメ (万博学ノススメ)
万国博覧会は世界中の人と人が出会う特殊な空間。1867年のパリ万博。多くの西洋人がここで初めて生きた日本人と出会った。江戸幕府の展示スペースに造られたのは芸者茶屋。着物姿の芸者がお茶を出す体験型展示は大好評。後の日本ブームのきっかけになったといわれている。また、万国博覧会には西洋諸国が植民地の人々を展示してきた歴史も刻まれている。万国博覧会での人と人との出会いが思いがけない変化をもたらすこともある。2005年の愛知万博では、当時、紛争を繰り返していたアルメニアとアゼルバイジャンがコーカサス共同館として出展。徐々にお互いを理解していく機会となった。