- 出演者
- 福澤朗 今田耕司 原口あきまさ 菅井友香 吉川七瀬 辻本好美
オープニング映像。
ゲストの尺八奏者・辻本好美を紹介。2016年に女性ソロ奏者としてデビューした。尺八は奈良時代に中国・唐から伝来した雅楽器が原型。江戸時代には虚無僧が経を唱えるかわりに吹くように。明治時代には一般的な楽器として親しまれるようになった。辻本さんが尺八に興味をもったのは3歳の時。父・公平さんの趣味が高じて尺八で奏者になったという異色の経歴の持ち主。高校生の時から本格的に習い始め、息の吹き込み方で無限に変わる音色にのめり込み、東京藝術大学に進学。在学中から精力的に演奏活動を行っていた。NHKの番組ではマイケル・ジャクソンのSmooth Criminalを披露し世界中でバズった。その結果、史上初の女性ソロ奏者としてメジャーデビューを果たした。近年は作曲にも挑戦している。
依頼人である辻本好美が登場。今田と菅井が人生初の尺八に挑戦。下唇のラインに沿わせるようにして息を前に吐くとポイントを教わり挑戦。 菅井は何とか音が出ていた。
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- マイケル・ジャクソン尺八辻本好美
辻本好美が鑑定を依頼したお宝は楠木正成から賜った鉄瓶一対。辻本の家は楠木家の家来として仕えていて賜ったものだと言われているという。鑑定時の音楽を尺八にて辻本好美が生演奏。本人評価額は20万円。しかし、結果は5万円。評価結果としては楠木正成が活躍した時代のものではないとのこと。量産するために鉄を流し込んだ跡が底にあるとのこと。
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内藤さんのお宝はアコヤ貝ではなくホタテから出てきた真珠だという。19世紀にインド・バローダ藩王国の国王が所有していた「バローダ・パール」というものはオークションで8億4000万円という価格がついたこともある。真珠は貝類の体内で生成される固形物であり、乳白色のアコヤ貝だけでなく、クロチョウガイ・シロチョウガイなどそれぞれの種が違う品種を生み出している。アレッサンドロ・アローリの「真珠採り」など絵画もみられ、人魚の涙や月の雫などとも呼ばれてきた。8000年以上前から真珠は存在していたと言い、薬として用いられてきたこともあった。「真珠」は外套膜という貝殻を作るための貝の器官が作るものとされ、寄生虫など異物が侵入した際まれに外套膜が突き破られて膜の破片とともに外套膜が突き破られてしまうことがあるのだという。すると、膜が増殖して異物をつつみ、真珠袋と呼ばれる風船状の袋が形成され、炭酸カルシウムを主成分とする液が分泌されて結晶化するのだという。天然のものはいびつな形のものも多かったが、日本で球状に削り出した貝殻を核として外套膜で包みアコヤ貝の内部に移植して3~5年成長させる方法が確立されたのだった。コンクパールという真珠はカリブ海のピンクガイから採れる真珠はピンク色が特徴で、ミシシッピ川に生息するカワボタンガイから採れるフェザーパールは蝶番で育つことで羽の形をしている。アワビの真珠もあるのだと言い、アバロンパールと呼ばれている。アワビやカキなどからも採ることのできる真珠だが、ホタテから採れるものは白~赤褐色のものもあるのだといい、数十万個に1つしか採ることができないという。依頼品は真円に近い1つは6.6mmのもので、もう1つはいびつな形で6.2mmとなっている。
500円のホタテから出てきた真珠を鑑定。10万円と予想していたが鑑定額は100万円だった。飯田孝一氏はホタテの真珠は珍しくほとんどがいびつな形となるものの、そのために真円に近いものはより珍しいと紹介している。
今回の舞台は、茨城県常陸太田市。ことし、市制70周年を迎えた。イチオシの観光スポットは、竜神峡。竜神大吊橋は、全長375m、歩行者専用として国内最大級の長さを誇る。高さは100mで、バンジージャンプも人気だ。名物は、そば。常陸秋そばは、希少なブランド品種で、粉の力強い風味と噛むほどに広がる甘みと旨味が魅力。「つけけんちん」は、味噌仕立てのけんちん汁で食べる。
ゲゲゲの鬼太郎が好きな飯塚さんは、ねずみ男の姿で登場した。飯塚さんのお宝は、「ゲゲゲの鬼太郎」の等身大フィギュア。漫画好きだった祖父の遺品だという。本人評価額は、10万円。鑑定結果は、18万円だった。ウイクルATS社製で、繊維強化プラスチックでできている。傷がなく、妖怪ポストと目玉のおやじも揃っているところが評価ポイントだという。
羽蝶蘭栽培が趣味の曽根さん。羽蝶蘭は、日本や朝鮮半島に分布するラン科の多年草で、初夏に花を咲かせる。20年ほど前に栽培を始め、今では道の駅などで販売している。曽根さんのお宝は、斎藤清の木版画「会津の冬柳津」だ。斎藤清は、福島県出身の世界的木版画家。20年ほど前に、衝動買いしたという。本人評価額は、購入額と同じ55万円。鑑定結果は、150万円だった。製作されたのは1995年、斎藤清が88歳のとき。家族で住んでいたすぐ傍らを描いたもので、特別な一枚だという。雪は、デザイン的な表現を織り交ぜて描かれていて、温かみのある雪景色になっているという。
老舗醤油蔵元「ヨネビシ醤油」の7代目・高和さん。看板商品は、1867年のパリ万博にも出品した「ひな菊」。高和さんのお宝は、徳川光圀と家臣の書だ。高和家は、水戸藩成立当初から御用商人を長年務めており、天保の大飢饉では、備蓄米を放出した。その褒賞として、藩主の徳川斉昭から賜ったと聞いているという。本人評価額は、1000万円。
徳川光圀と家臣の書の鑑定結果は200万円。光圀の自筆の書に間違いないとのこと。2枚目は蘭山道昶という光圀に仕えた僧侶のもの。3枚目は安積澹泊という「水戸黄門」渥美格之進のモデルになった人。2枚目と3枚目が極めになっているとのこと。
会社経営・小池剛樹さんの趣味は骨董市巡り。22歳で骨董にハマったという。休みの度に掘り出し物を探しに出かけている。お宝「草間彌生の皿2点」。草間彌生は日本を代表する前衛芸術家。自らの幻視体験をモチーフにした作品から水玉の女王と称される。手に入れたのは5年ほど前。本人評価額は1000万円。鑑定結果は1000円。残念だけど偽物。草間彌生はガラスの装飾作品を30年ぐらい作っていない。ごくごく初期にあったかもしれないなと思ったが、アクリル絵の具は30年よりは新しいものだと思われる。これがオリジナル作品だったら2点で1000万円は評価できるとのこと。
会社員・後藤洋子さんのお宝は「長沢芦雪の掛軸」。3年前たまたま覗いた海外のネットオークションで一目惚れ。鮭に乗ってるネズミがあまりに可愛すぎて入札のボタンを押してしまったという。この作品をリビングに飾り毎日眺めたいと3万円で落札したが、届いたら掛軸で驚いたそう。作者の長沢芦雪についても何も知らなかったが、あまりに良い絵なので調べたところ、有名絵師と分かり驚き。本人評価額は100万円。鑑定結果は3000円。残念ながら偽物。決定的なのは印章。長澤魚という印だが、本物は魚の文字の線が斜めに入っているものの依頼品は真っ直ぐだった。
依頼人・渡邉知昭さん(48歳)。机に向かい描いていたのは好きな人の似顔絵。去年、会社の付き合いで老舗の高級クラブに連れて行ってもらい、そこにいた女性に一目惚れ。イラストを描いてTシャツにしたら喜んでくれて第2弾を製作中。渡邊さんは高校卒業後に上京し劇団員に。26歳で地元・郡山に帰り、38歳で結婚したが、1年半で離婚。以来、独身。お宝は40年程前に祖父が旅先で500万円で買ったもの。祖父・喜司さんは昭和35年に地元で金型の会社を設立し、中国にもいち早く工場を建設。父・佑司さんと共に数百人の従業員を抱えるまでに会社を拡大させた。そんな祖父が福井に旅行に行った時、泊まった旅館の主が大の骨董コレクターで秘蔵のお宝を出してきて、文化財級のお宝だと自慢したそう。祖父は欲しくなり即座に主と交渉。「即金で500万円払うなら譲る」と言われ、祖父は慌てて息子に「今すぐ500万円車で持ってこい!」と電話したそう。
鑑定するお宝は「織田信長・高杉晋作・坂本龍馬・高山彦九郎の書」。織田信長の書は秀吉から戦況報告を受けた信長が明智光秀らに指示をする書状だとみられる。高杉晋作の書は中唐初めの八人の酒豪を謳った杜甫の詩「飲中八仙歌」の一部が記されている。坂本龍馬の書は自作の詩のようで、琉球との合一に思いを馳せて今夜皆で酒を飲むという意味だと推察される。高山彦九郎の書は自作の詩のようで、落款には彦九郎の諱が書かれている。
お宝鑑定依頼を募集した。詳細は番組ホームページから。
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