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歌舞伎俳優・坂東玉三郎さんは7歳で初舞台を踏み68年。奇跡の女方と称され2017年には人間国宝となった。玉三郎さんはきのう、映画祭の記者会見に日本をスペインの舞台芸術交流の架け橋として登場した。マドリードの王立劇場で上演されたオペラ作品を日本で初めてスクリーン上映する。日本の伝統芸能である歌舞伎町を映像化したシネマ歌舞伎が来年、スペインで上映される。玉三郎さんはシネマ歌舞伎が始まった当時、実演がいいと思っていたので映像にすることには抵抗があったが、パンデミックのときでも見られることなどで撮っておいてよかったと思う、映像や文化的な美術とか芸術が海外で紹介されるのはいいことだと思うと話した。玉三郎さんは歌舞伎の細やかな所作を映像で表現するため自身が出演するシネマ歌舞伎のほとんどの編集に関わっているという。どんな状況でも常に一番いい舞台を作り上げる玉三郎さんさんに影響を受けた世界的アーティストがデヴィッド・ボウイ。ボウイの象徴的なメイクは玉三郎さんの歌舞伎メイクからインスパイアされている。1973年に初来店にしたボウイは玉三郎さんの歌舞伎を鑑賞した。玉三郎さんは丁寧につくり上げるという思いは後輩たちにも伝えたいことだという。後輩たちにはいいものはいい、悪いものは悪いとはっきり伝えることは避けて通れないという。八月納涼歌舞伎では市川染五郎、市川團子との共演が注目される。玉三郎さんは今後は作品を作る側に回りたいので演出とかをしていきたい、映画の監督もしてみたいと話した。