首都圏情報 ネタドリ! 価格高騰するバスツアー 観光・教育の現場への波紋
埼玉県川口市にある小学校。校長の岩本好則さん貸し切りバスを利用する校外学習の費用に頭を悩ませていた。去年より移動の距離が伸びているものの値上がり額は予想以上だった。このままでは保護者の負担が増えてしまう。苦肉の策として考えたのがバスガイドを依頼せず教員たちにガイド役を担ってもらうことにした。バスガイド代は削減できたが費用の総額は去年よりも増加した。今後の値上がり次第ではバスの移動そのものを見直す必要に迫られている。さらに深刻な影響が出ているのが部活動の遠征。埼玉県越谷市にある中学校のソフトテニス部。県大会の出場を6日後に控えた、この日顧問の教員は移動のバスを手配できずにいた。熊谷市の会場まで電車で行くには何度も乗り継ぎが必要になり、ソフトテニス部顧問の佐久間悠輔さんは生徒たちの負担が増えることを心配していた。バスでの遠征を諦めた部活動もある。ほぼ毎週、県内外の学校に遠征してきた野球部。バスを使わずに移動することはできないかと保護者と検討してきた。その結果、保護者たちの車で手分けして生徒たちを送迎することにした。保護者たちの負担が増えるうえチーム作りにも影響が出るのではないかと顧問の教員、安西裕哉さんは懸念している。
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