TBS NEWS (ニュース)
都内のスーパーでは茨城、新潟産のコシヒカリが5キロあたり5000円で販売し、去年の2倍以上に跳ね上がっている。コメの価格は歴史的な高騰となっている。けさ発表された今月の東京23区の消費者物価指数もコメ類が89.6%と大幅に上昇し、過去最大の上げ幅を6ヵ月もの間更新し続けている異常事態となっている。その中、救世主として期待されているのが備蓄米。放出により5キロ3000円台の米が並び始めたとの一部報道を受け、江藤拓農林水産大臣は「備蓄米がブレンドされ3000円程であれば、だいぶ値ごろ感がある」とコメント。しかしこれは一部店舗の話。スーパーイズミ業平店・五味衛社長は「備蓄米が市場に入り、うちの店でも一生懸命お願いしたが、こちらまでは回らなかった。問屋に直に言われてしまったので我慢するしかない。本音は少しでも備蓄米をもらい、少しでも安く売りたいと思っていたが、少しがっかり」とコメント。来週以降、本格的に店頭などで販売される見通しだが、備蓄米放出によって高値が続く米価格安定に繋がるのかが注目されている。米などの食品の値上がりには物価の番人、日本銀行・植田和男総裁も注視している。コメは長年に渡り価格が安定し、気軽に買えることが出来た。色んなものの価格が上がる中、物価の優等生の概念そのものがなくなってしまうかもしれない。