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埼玉県八潮市で起きた大規模な道路陥没は、下水道管が下水から発生する硫化水素で腐食したことが原因で起きたとみられている。道路陥没を受けて国土交通省は、全国特別重点調査の実施を各自治体に要請し、優先的に調査した場所の結果を今日専門家による委員会に報告した。それによると重度の腐食や破損が確認されるとして原則1年以内の速やかな対策が必要とされる「緊急度I」と判定された下水道管は35都道府県の合わせて約72kmにのぼる。愛知県が約14kmと最も長く、次いで茨城県が約10.5km、大阪府が約9.5kmなどとなっている。中程度の腐食や破損が確認されるとして5年以内の対策が必要とされる「緊急度II」と判定された下水道管は36都道府県の合わせて約225km。国土交通省は各自治体に技術・財政面で支援を行っていくとしており、今回の優先調査以外の結果は来年2月頃までに報告するよう求めている。