探検ファクトリー (探検ファクトリー)
工場ではパイプ椅子や劇場用のいすなどを作っている。会社が長年にわたり力を入れているのがスタッキングチェアで、積み重ねてコンパクトに収納できるいすのこと。会社では創業85年で181回グッドデザイン賞を受賞している。スタッキングチェアは高さ約2mの中に50脚も収納できる。
スタッキングチェアの製造工程を探検。パイプはロボットベンダーという機械でいろんな方向や角度に加工できる。パイプはハイテンションスチールパイプという軽さと強度を兼ね備えた鋼材を使用している。パイプは溶接機に送られ回転させながら溶接するのは短時間できれいに仕上げるため。背もたれとパイプにできた隙間の分だけより大きくしなる。溶接部分はわずかな歪みが生じるため浮いている脚の反対側の脚をたたくことで調整する。また、溶接の不具合やパイプのゆがみを点検する。骨組みが完成したら座面・背もたれ・脚端を取り付けたら製品の強度や耐久度を検査する。スタッキングチェアは約40カ国に輸出しているため輸出先の基準に合格することも必要。特にアメリカの検査に合格するのは至難の業で合格するのに1年以上かかった。
会社として一番大事にしていることについて社長は「デザイン」と答えた。