NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
公的年金の令和6年度の決算がまとまり、会社員などが加入する厚生年金と自営業者などが加入する国民年金を合わせた積立金の総額は、過去最高のおよそ260兆円となった。厚生労働省によると国民年金の昨年度の決算は、納付率の上昇などにより保険料収入が増加した一方、積立金の運用収益が伸び悩んだことなどから、時価ベースで2097億円の赤字となった。一方、厚生年金は加入者が増えたことや賃上げによって保険料収入が増加したことなどから、4兆6770億円の黒字となりました。国民年金の赤字は2年ぶり、厚生年金の黒字は5年連続となった。厚生労働省は「国民年金は赤字となったが、積立金全体は増加傾向にある。年金財政は長期的な視野に立って見る必要があり、引き続き安定運用に努めたい」とコメントしている。