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長崎市は異国文化と溶け合いながら発展してきた。今年10月には世界屈指の巨大施設が誕生した。長崎スタジアムシティはV・ファーレン長崎の新たなホームとなる2万人収容のサッカー専用スタジアム。その横にはバスケの長崎ヴェルカのホームアリーナがある。スタジアムにはホテルやオフィス、商業施設があるという。事業主はジャパネット。総事業費は900億円。建設地は長崎駅から徒歩10分という抜群のロケーションでそのスタジアムはPEACE STADIUM Connected by SoftBank。被爆地長崎の象徴として平和への祈りを込めて名付けられた。
勝村は建設途中のスタジアムの内部へ。向かったのはスタジアム3階のメインコース。開放的なコンコースが広がっているがほとんどのスタジアムではコンコースとピッチサイドが壁で仕切られているがその壁を取り払うことで入場した瞬間にピッチを見晴らすことができる。また周遊できるために開放感もばっちり。ピッチサイドには壁も外壁もなく、隣接する施設との隔たりが消えて街の景観とも一体化する。またあえて他の場所から試合が見えるようになっているが、これはサッカーに興味がない人へタッチポイントを作れるようにとちょい見せ仕様になっているという。またアウェーゴール側には飲食店を設置し、子どもが遊べるようになっているという。目指すのは1年中人が集まるスタジアム。現在Jリーグのホーム試合は20試合程度。それ以外の日に稼働しないのはもったいないとスタジアム内の飲食店など試合日以外も通常営業。ホーム側のゴール裏にはビールの醸造所を作り作りたてのビールを味わえるようにするという。
かつて内田篤人がプレイしたシャルケでは、地下のビールタンクからスタジアム中にビールを供給していたというがその日本版だという。スタジアムやホテルなどの建設を行うのは竹中工務店。パナソニックスタジアム吹田やサンガスタジアムby KYOCERAの建設にも携わってきた。設計図を作る段階でトライアル&エラーを繰り返し作り上げたという。またピッチと客席との距離については最前列は規定ギリギリの5m。チームベンチレベルの近さになるという。
快適な試合観戦の工夫には座席の前後の幅が観客席を敷地内に多く設置するためにいちばん最小限の幅にしたが、隣の人が座っていると出入りをするのに苦労するのでジャパネットの意向でゆとりを持って試合が観られる幅にしているという。しかしこれから先スタジアムの集客数をあげ施設の力で集客数をあげていきたいという。サンフレッチェ広島は今年から新スタジアムでプレーする。ここまでのホーム3試合の入場者数は26000人。昨年の平均を1万人もアップしたという。ジャパネットが目指すのはスタジアムを満員にするだけでなく、スポーツを通じての地域活性化。ここで勝村は長崎観戦時のおすすめグルメを調査。