大下容子ワイド!スクランブル NEWSドリル
鈴木琢磨氏と北朝鮮の観光事業に付いて伝える。北朝鮮が豪華リゾートの建造を進める背景にはロシアからの観光客をターゲットにしている事があると見られるが、食糧難も深刻化している。元山のリゾートは2万人を収容可能だといい、運営初日から多数の客が滞在している。先月24日の竣工式には金総書記とともにジュエ氏とリ・ソルジュ氏が視察している。元山は白頭山・七宝山とともに観光地開発が進んでいる。白頭山は金正日氏生誕の地とされる中スキー場やホテルが整備されつつあるといい、三池淵市は建築美と自然美の風景が特徴。七宝山は金銀パールといった7つの宝物が埋められているという言い伝えがある山岳景勝地となっている。北朝鮮ではツアーガイドを育てる学校が地方のエリートから注目されているといい、旅行会社が地方に設立される中、観光業が洗練された印象があるとともに、チップ約2000円は一般労働者の4~6カ月分の相当にあたることも背景にあるという。外務省は渡航自粛を求めるとともに、米国務省は渡航を禁じているが、対する中国ではツアーが解禁されていて、北緯38度線や朝鮮労働党創建記念塔だけでなく水族館もめぐるといい、玉流館冷麺などを楽しむという。鈴木氏は観光は制裁の影響が少ないと見られ、自然豊かであることを観光につなげることはこれまでも目指してきたと紹介し、リゾートを誇示することは制裁がダメージになっていないという印象づくりに繋がるとしている。多くの人が滞在したと伝えているが、豪華リゾートというには矛盾が感じられるとも見ている。元山は金総書記がかつて後継者になれない可能性があった中、細々と暮らしていた苦い思い出の残る縁の地という。課題はリゾートに向かう途中の道中が荒れ地である様子であるが、これも珍しさにつながっているという。太蔵さんは2万人が収容可能という情報について500室あれば大規模宿泊施設とされる中、スタッフの育成が可能か疑わしいとコメント。鈴木氏は社会主義時代をロシア人は懐かしく感じられるのは魅力だが、元山はアクセスが悪く維持費もかかる中でリスキーな事業であり、韓国との国交問題や日本との拉致問題を解決しなければ赤字となるのではないかと指摘している。
北朝鮮・平壌とモスクワ・ヤロスラブスキー駅を繋ぐ直通列車が再開したといい、コロナ禍以降5年ぶりに運航を再開したという。1万km以上の距離を約8日かけて移動する名物列車だが、北朝鮮側は朝露首脳会談の成果だと主張している。NKニュースによるとロシアのノードウィンド航空はモスクワ-平壌便を週に2回運行するとロシア連邦空港庁に申請したといい、実現すれば約32年ぶりの直行便となる。中央日報の専門家はロシアとの蜜月関係を活用し国際社会の制裁で塞がる中、外貨を稼ぐため労働者の海外派遣を大々的に進める意図が背景にあると指摘している。鈴木氏は日本側は観光事業だけではなく日本へのメッセージと受け取る必要があるのではないかと見ている。中国よりロシアを優先する北朝鮮だが、中国はロシアへの接近を快く思っていないと思われるが、それでも3国の結束は強まっているのが現状ではないかと見ている。