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きのう千葉県・いすみ市を取材中に見つけたのはシカ科の動物・キョン。市内のいたるところで姿を見せ、我が物顔で歩く様子も。キョンは生態系などに害を及ぼす恐れがあるとして「特定外来生物」に指定されている。千葉県によると2006年度の生息数の推計は約1万8000頭だったが、年々増加し、2020年度で約7万1500頭と6倍以上に。長年住み着いた影響なのかスタッフが近くにいても、警戒心がなくこちらを見ながら草を食べていた。見た目は愛嬌があるキョン。ただ住民を悩ませているのが怪獣のような鳴き声。他にも花菖蒲やアジサイなどが食べられるという。千葉県によると2022年度の農作物などの被害は400万円を超えるという。千葉県に被害をもたらしているキョンは隣接する茨城県にも出没。一昨年から目撃情報が相次いでいるという。そこで茨城県ではキョンを増やさないため、ポスターで周知するなどで対策。さらにいま進めているのが目撃情報の提供者に対する報奨金制度。報奨金制度は早ければ今月から行うという。茨城県内でキョン全体が映った動画や写真などを撮影し、その情報を提供すると報奨金が支払われるという。ただ専門家によると繁殖力が強いため、政策域は今後も広がる可能性があるという。さらにマダニなどによる感染症の危険性もあるといい、もし噛まれた場合は医師に相談をしてほしいとのこと。