news zero (ニュース)
午後、夏空から一変し雷鳴が響いた埼玉県。同じ頃、さいたま市から栃木・群馬方面を撮影した映像では黒く分厚い雲に覆われ何度も稲光があり約30分雷が続いたという。埼玉県南部には一時、大雨警報が発表されていた。気象庁は午後に災害が起きるおそれが高まっているとして、群馬県に「記録的短時間大雨情報」を連続で発表した。午後1時50分までの1時間に群馬・片品村北部付近で約100ミリ、午後2時40分までの1時間に群馬・川場村付近で約100ミリと猛烈な雨が降り続いた。一方、今夜東京都内では約1万5000発の花火が夜空を彩っていた。花火大会開始前の午後6時ごろには多くの人が暑さ対策をしながら花火の打ち上げを待っていた。きょうは1年で最も暑さが厳しくなるとされる二十四節気の「大暑」。全国の839地点で30℃以上の真夏日となり、237地点で35℃以上の猛暑日になりいずれも今年最多となった。全国で今年一番の暑さになったのは京都・福知山で39.0℃となっていた。東京都心は猛暑日一歩手前の最高気温34.3℃でこの暑さの中困っていたのは浅草にある観光案内所でエアコン3台とも壊れてしまっていた。カウンターや足元にサーキュレーター4台を設置しさらにハンディーファンを駆使して仕事にあたっていたが、午後2時前になるとのれんをしまい始め観光案内所は”危険な暑さ”のため臨時休業となった。
暑さで困った事態は東京・日本橋の岩井コスモ証券でもありモニターが暑さで故障してしまっていた。熱を逃がすためサーキュレータを設置するなどし、無事モニターはついたが7月に入ってから5回ぐらい故障しているため対策を考えているという。きょう、東京消防庁管内では5歳から97歳の男女137人が熱中症で救急搬送された。このうち40代と50代の男性あわせて2人は重篤だという。危険な暑さは北海道でもあり、北見市では最高気温が平年より10℃以上高い36.4℃となりさらに美幌町では37.3℃と7月としては観測史上最も高くなった。同じく帯広市も気温がぐんぐん上昇していた。大分・日田市では最高気温36.7℃を記録した。気象庁はきょう、来月~10月までの3か月予報を発表し「秋に向かう季節の進行が遅い傾向が予想される」とした上で全国的に高温になるとしている。また北日本では梅雨の降水量が少なかったため、当面は水不足に注意が必要だが来月から10月の3か月の降水量は台風や秋雨の影響で平年並みか多い見込みだという。あすは北海道で史上初の最高気温40℃の可能性もあり、全国的にも25の都道府県で熱中症警戒アラートが発表されていて引き続き猛烈な暑さに警戒が必要となる。